「行きたい学部がない」は普通のことです


よく、受験生から「本当にやりたいことが
見つかりません」という相談を受けます。

もしくは、「本当に行きたい大学がない」
「行きたい学部がない」。

この中で私がいつも「そりゃそうだ」と
思うものがあるのですが、それは、

「行きたい学部がない」というもの。

これ、普通に考えれば当たり前ではないですか?

だって、高校時代まで友達と遊び、部活して、
ゲームして、カラオケ行って、テレビ見て、
映画見て。

ほとんどの高校生は、現代の楽しみを
享受してきたはずです。

そこにいきなり、「経済」「法律」「工学」
「理学」といった、小難しい学問が現れて、
「はい、この中から選んでね!」と言われる。

「その中に興味あるやつがなかったら、
どうすんだ!」という話。

そして、行きたい学部がない人という
のはその中に興味のあるものがないと
いうことでしょう。

そして、そもそもそういった学問に
興味のない人というのはいて当然です。

別に変なことではないし、それが人
として劣っているということでもない。

今大学に通っている人で、「私、
経済学部です」と言っている人の
8割は経済に興味はありません。

消去法で選んだにすぎません。

「まあ、やるとしたら経済かな」という感じ。

文学部の女の子はそういう傾向が一番強く、
「うーん、他の学部は難しそうだけど、
文学部なら何とかなるかも?」と考えて
選んでいる子がほとんど。

文学を愛していて、文学を心から
学びたいと思っている人は少数派です。

大学の学部を選ぶということは、
「大学で学べる学問の中で」自分が
選択をするというもの。

その中に行きたい学部がない人は、
本質的なことを言えば行かなきゃいいわけです。

興味ないんだから行かなきゃいい。

それがホントのところです。

しかし。

そこに立ちふさがっているのが
日本の既存のシステム。

興味あるものがないなら行かなきゃ
いいとは言っても、日本には新卒採用
という悪しき制度があるので、

大学に行かず学歴を持たずという
状況の人は、スタートラインにすら
立てないということがあります。

中途採用などもあれば、出会いで
会社に入れるということもあるかも
しれないので、

そのシステムの中にいないと無理
ということはないでしょうが、

システムがあるのだったらその
システムに乗っかっていた方が
生きやすいという部分もあります。

いつかはそのシステムから離れた方が良いというのが
私の本当の意見ではありますが、

最初から反抗するよりもまずは乗っかって
いて、そこから自分の道を探すというのも
賢い方法だとは思います。

今回の話で何が言いたいかというと、

まず大学の学部の中にやりたいこと
がない、というのは別に普通のことです、ということ。

だったら、受験以外の道を考えても良い。

ただ、その場合はシステムから離れること
になるので多少の生きにくさは感じます。

それでも良いのであれば、そこを覚悟して
進んでいけばいい。

その生き方を私は全く否定していません。

もう一つの道として、大学の学部の中に
やりたいことを見出すのではなく、

大学に入ってから様々な経験を重ねる中で
自分のやりたいことを模索する道。

下手にリスクを取るのではなく、システムを利用する。

だって、大学に入ってしまえば、そこから
4年間は基本的に自由に時間を使えるわけです。

好きなことを学べるし、好きな場所に行けるし、
何でもできます。

社会的に立場を保証された上で。

これはかなり大きいわけです。

この4年間があるおかげで人生の方向性が
決まったという人だって世の中にはたくさんいます。

学問に打ち込む人は減って、大学本来の
役割というのは果たせていないかもしれ
ませんが、

別な意味でものすごく大学というのは役に立っています。

そこの価値にもっと注目していっても
良いのではないか?ということ。

どこだったか、大学を卒業してから
1年間は働かずに自由にできる国があります。
イギリスだったかな?

その1年は何をしても良い。自分の幅を広げる1年。

日本でもその制度を!という声があるし、
私もそうなれば良いと思いますが、
実質的に日本ではそれが4年間あるとも考えられる。

大学が生徒に甘いことが問題になって
いますが、それはそれでメリットもあって。

学問に打ち込みたい人は打ち込めるし、
他に情熱を傾けられるものを見つけた人は、
そちらに本気になれる。

大学が甘いことでホントに「遊ぶだけ」で
何も考えていない人が増えていることは
問題なので、そこは改善しないといけない。

私としては、それを改善するのがこの
ブログだと思っています。そういう秘めた志もあったり。

話があっちこっちに行っちゃいますが、

最初のテーマである「行きたい学部が
ない」に話を戻していくと、
その点については割り切りも必要です。

最初から陳列された学部たちの中に、
興味引かれるものがない場合だってあります。

普通です、それは。

ただ、だからといって学問が面白くない
ということにはなりません。

だって、まだやったことないわけですから。

それは食わず嫌いというもので、
真剣に取り組んでみたら面白くなること
だってあるわけです。

さらに、学んだものというのはどこで
役に立つか分かりません。

今は「知」が価値を持つ時代。それも、
別の分野同士をつなげられるような人に
ものすごく価値のある時代です。

学んだことで損をすることなんかない。

だから、何でも学んでみたらいい。

そういう意識を持った上で、

学部の中でやりたいことを見つける
のではなく、もっと広い世界の中でやりたいことを
見つけていけば良い。

そして、学部で学んだことは絶対に
無駄にならない。

学問を身につけるということは武器になります。

そこで思考したこと、頭の働かせ方、
リサーチ力などはこれからも役に立つでしょう。

学部の中に本当にやりたいことがない
ことは普通のことです。

そういう意識で学部を見るのではなくて、
単純に「役に立つ」という視点で見ても
良いと思います。

「学んでおいて損はない」という視点で
見ても良いです。

そして実際、大学に行かないよりは
行った方がメリットは大きい。

特に「社会的に保証された時間」の
メリットはものすごくでかい。

その時間の中でやりたいことを見つけ、
システムを利用しながら経験を積んで、
いつかそのシステムから離れる。

そんな生き方もありじゃないかな、と思います。

学部の中でやりたいことを見つける
のではなく、学部での勉強はあくま
でも自分の価値を高める勉強。

それを生涯の道にリンクさせる必要は全くありません。

社会に出るときは別の道に進んでも良いじゃないですか。

私の知り合いには理学部から弁護士になった人がいます。

法学部から弁護士の人より、よっぽど面白い。

そして、そういう人こそが選ばれる時代なのでは
、とも思うわけです。

学部にやりたいことを見つける必要はありません。

ただ、学ぶべし。

ただ、好きなことをやるべし。

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JUN

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「行きたい学部がない」は普通のことです」への16件のフィードバック

  1. ベクトル

    SECRET: 0
    PASS:
    JUNさんは予備校の授業よりも参考書を中心に勉強することに躊躇いはありましたか?「予備校はプロだからやっぱり予備校に従おうかな…」みたいな考えはなかったのでしょうか?

  2. (`・ω・´)

    SECRET: 0
    PASS:
    この記事すごく参考になりました(*^^*) ですが、就職できるのか?って言うのが不安です。僕は経営工学に興味が出てきたんですけど、あんまり評判は良くないみたいです。大学行って頑張ってれば以外と就職できるもんなんですかね?
    すいませんわかりにくい文章で(笑)ちなみに東京理科大学目指してます!

  3. アポロン

    SECRET: 0
    PASS:
    今日の新聞に『勉強終了直後に仮眠を60分取るとよい』と書いていました。どうやら夜から朝にかけての睡眠だけでは整理仕切れないようです。仮眠を取ると記憶の整理がより効率的になるらしいです。
    これは運動にも言えるらしく,運動直後に仮眠を取ると同じ技量の人よりも上達が早いそうです。しかも日数が経っていくのに比例してどんどん差が付いていくんだとか…
    勉強も運動も『あえてやらない時間』を作った方が上達するというのはまさにJUNさんの言う『効率的な勉強』ではないでしょうか?

  4. キャン圭

    SECRET: 0
    PASS:
    今回もとても参考になりました。
    私は今高校3年です。
    親がよく「志望校に合格は厳しいね」などマイナス的な発言をして困っています。
    以前、JUNさんのブログか何かでそういう人とは関係を断ち切れと仰っていましたが、身内とはどうすれば良いですか❓

  5. ガム

    SECRET: 0
    PASS:
    逆に、行きたい学部がもうとっくに決まっているのは、珍しいことなのでしょうか?
    自分は、高2の時に自分の好きなことから行きたい学部が見つかり、そのあとのオープンキャンパスで自分が行きたい大学も見つかりました。
    情報工学に進みたいのは、自分はパソコンが好きなので、そのシステムなどを作っていきたいという理由で目指し始めました。
    そして、今では、大学でしたいこと・大学卒業後に進みたい道等も、大体決まっています。
    受験コーチングプログラム等で、junさんの影響を受けていたら、自然とやりたいこと等どんどん広がっています。
    こういう自分の事例は、世間では珍しい部類なのですか?
    最近、気が付けば勉強のことばかり考えています。

  6. さか

    SECRET: 0
    PASS:
    こんばんは。
    この前の英語の勉強法の記事を読ませていただきました。
    JUNさんが考える初級の単語集でいいものを紹介してほしいです!

  7. 乳製品

    SECRET: 0
    PASS:
    今回の記事、すごくありがたいです!!
    今大学生なのですが最近、自分の行く学科での勉強は、将来ホントにやりたいことと違うなって感じ始め、自ら勉強に取り組むことができていませんでした。
    単純に「役に立つから」勉強する ですか。
    パラダイム転換ができそうです^^
    この記事は、繰り返し読ませて頂こうと思いますm(_ _)m

  8. 京大塾講師JUN-合格する勉強法・思考法で志望校へ-

    SECRET: 0
    PASS:
    >キャン圭さん
    本当に心配してくれている部分もあると思うので、完全にシャットダウンするのではなく愛から出る言葉なのだと理解すること。しかし、それでも自分の成長のためになっていない場合は、聞いたとしても強くブロックする意識を持つことが大事です。人の言葉で自分の意志は変えられない、と強い意志を持ってください。

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